きれいに仕上げたはずのファンデーション、時間が経って鏡を見たら浮いている…。そんなお悩みを抱える人は多いのではないでしょうか。
この記事では、ファンデーションが浮く原因と、崩れを防ぐためのベースメイクのポイントについてお伝えします。化粧直しでベースメイクをきれいに復活させるテクニックも紹介しているので、ファンデーションが浮いて困っていたらぜひ参考にしてください。
ファンデーションが浮いている状態とは

朝に塗ったファンデーション。時間が経って鏡を見てみると、ヨレたりヒビ割れたりしていることはありませんか?このように化粧崩れした状態を、「ファンデーションが浮く」と言います。
若いうちは気にならない人でも、年齢を重ねるとともに肌質が変化してファンデーションが浮きやすくなります。
ファンデーションが浮く原因は?

ファンデーションを丁寧に塗ったのに、時間が経つと浮いてしまうのはなぜでしょうか?ファンデーションが浮いたり崩れたりする原因はいくつかあります。
- 乾燥によるもの
- 皮脂の過剰分泌
- 間違ったスキンケア
- 厚塗りしている
- 表情の動きで崩れるため
乾燥によるもの
肌が乾燥していると、ファンデーションは浮いてしまいます。乾燥が原因の場合、ファンデーションは粉を吹いたようになったり、ひび割れた状態になります。
乾燥しやすい肌質の人は、ベースメイクを塗る前に保湿タイプのスキンケアでしっかり肌をうるおしましょう。乾燥肌は水分だけでなく油分も不足しているので、油分の多いしっとり系の乳液やクリームを使うのもおすすめです。
皮脂の過剰分泌
肌の油分が多すぎるのも、ファンデーションが浮いてしまう原因の一つです。皮脂が過剰に分泌されることによって、額から鼻のTゾーンや、あごを中心としたUゾーンのファンデーションが崩れてきます。
皮脂が原因の化粧崩れは、ファンデーションに皮脂が混ざってヨレたり、ムラになる場合が多いでしょう。脂性肌でファンデーションの浮きが気になる人は、油分が少なめのスキンケアを使ってください。
また、保湿が足りなくて皮脂が過剰に分泌されることもあります。肌のうるおいが不足していると、肌を乾燥から守るために皮脂が多く分泌されるため、保湿を十分におこなって皮脂の過剰分泌を抑えましょう。
間違ったスキンケア
ファンデーションを塗る前のスキンケアは、どんな風にしていますか?時間がなくて化粧水・乳液をつけた直後に肌がビショビショのまま下地やファンデーションをのせると、ベースメイクが肌になじまず浮いてしまいます。
朝のスキンケアの最後はハンドプレスで肌にじっくり浸透させて、肌が落ち着いてから下地→ファンデーションの順に塗っていきしょう。また、乳液やクリーム、化粧下地をつけずに化粧水だけ塗ってファンデーションを使うと、ファンデーションが肌にうまくのりません。
きめ細かい肌づくりのポイントはこちら
厚塗りしている
ファンデーションの厚塗りは年齢よりも老けて見えますし、シミやシワを隠したつもりでもヨレて逆に目立ってしまいます。ファンデーションの崩れを防ぎたいときは、薄塗りを心がけましょう。
表情の動きで崩れるため
ほうれい線や目じりのファンデーションが崩れやすいのは、表情の動きが原因です。ベースメイクがきちんと肌に密着していないと、笑ったときの皮膚の動きに影響されて口元や目元のファンデーションが崩れてきます。
ファンデーションが浮くときの対処法

ファンデーションが浮いて気になる人は、ベースメイク前のスキンケアを見直してみましょう。スキンケアのやり方を変えると、ファンデーション崩れやヨレを防げます。
洗顔で顔を清潔に
顔には、寝ている間にかいた汗や皮脂がついています。顔を洗わずにベースメイクをすると、皮脂や余分な角質のせいで化粧ノリが悪くなります。
ベースメイクの前に洗顔をして、肌をきれいな状態にしておきましょう。水だけで顔を洗うよりも、洗顔料を使って汚れをきちんと落とすのがおすすめです。
化粧水で水分をしっかり補給
洗顔の後は、化粧水で肌に水分をたっぷり与えましょう。肌の油分が多い脂性肌の人も、化粧水で水分をしっかり補うことによって皮脂の分泌が抑えられます。
乾燥肌の人は、化粧水にプラスして乳液やクリームで水分を肌に閉じ込めます。乾燥を防ぐことで水分と油分のバランスが整い、ファンデーションが崩れにくくなりますよ。
クリームは特に油分が多いので、使いすぎに注意してください。クリームが肌になじんでいない状態でベースメイクをのせると、化粧がヨレる原因に。スキンケアのベタつきが気になるときは顔にティッシュを1枚軽く当てて、オフしましょう。
しっかり保湿するならシートマスクもおすすめです↓
脂性肌はクリームの油分に注意
脂性肌はもともと油分が多いため、油分たっぷりのクリームはニキビなどの肌トラブルを起こす可能性があります。油分少なめの水分クリームを使うと、肌に水分を与えつつ余分な皮脂を抑えられるでしょう。
乳液とクリームの使い分けについてはこちら↓
ファンデーションの浮きを防ぐメイク法

日中過ごしていてファンデーションが浮いてしまった場合、ファンデーションのお直しをしなければなりません。しかし、外出先や仕事中にファンデーションを直すのは、なかなか難しいこともあります。
ファンデーションが日中崩れないようにするためには、朝のベースメイクが命!崩れにくいベースメイクのポイントを紹介するので、ぜひ実践してみてください。
肌質に合った化粧下地を使う
化粧下地は、肌質にぴったりのものを選びましょう。化粧下地はファンデーションの土台となるアイテムですが、肌に合っていないとかえって化粧が崩れやすくなります。
脂性肌の人は、皮脂を抑える効果がある化粧下地がおすすめ。過剰な皮脂による化粧崩れを防いで、さらにテカリも防止できます。乾燥肌の場合は、保湿力の高い化粧下地を使いましょう。
化粧下地は適量を塗る
化粧下地をつける量が少ないと、ベースとしての効果が十分に発揮されません。ファンデーションがきちんとフィットするように、パッケージに書いてある使用量を目安に塗りましょう。
化粧下地をほほにのせたら、内側から外側に向かってのばすと、薄付きでムラのない塗り方になります。目元や小鼻、あご先など、細かい部分も塗り忘れないようにしましょう。
下地の厚塗りは逆に化粧が崩れやすくなるので、注意してください。
崩れやすい所には部分用化粧下地を
顔全体に塗る化粧下地のほかに、気になる所だけをカバーする「部分用化粧下地」があります。小鼻などのファンデーションが浮きやすい人は、毛穴・テカリ対策の部分用化粧下地を使ってみてください。皮脂を抑制して、小鼻の化粧崩れを防いでくれます。
乾燥肌はオイルをプラスして
リキッドファンデーションはパウダーファンデーションに比べて肌に密着しやすいので、基本的に崩れにくいのですが、肌の乾燥がひどいと、リキッドファンデを使っても浮くことがあります。そんなときは、リキッドファンデにオイルを1~2滴ほど混ぜてみましょう。
保湿力がアップしてファンデーションが肌にフィット。さらに、オイルの効果でツヤ感のある仕上がりになりますよ。オイルの量が多いと崩れやすくなるので、使いすぎには気をつけてください。
水使用でさらに崩れにくく
水使用OKと書いてあるファンデーションなら、水に浸して軽く絞ったスポンジを使って塗布すると、フィット感が格段にアップします。スポンジを肌に当てるとひんやりして、爽やかな使用感です。
水を含ませて絞ったスポンジにファンデーションを取り、ポンポンと軽く叩くようにして顔全体に広げていきましょう。
仕上げのパウダーで崩れを防止
フェイスパウダーは、どの肌タイプでもベースメイクの仕上げとして使うのがおすすめです。額から鼻のTゾーンは皮脂量が多いため、パフでフェイスパウダーをしっかり押さえるようにしてのせましょう。
フェイスラインもファンデーションが崩れやすいので、忘れずに。フェイスパウダーで頬などの乾燥しやすい部分は、フェイスブラシを使って薄く塗ると乾燥による粉吹きを防げます。フェイスパウダーは薄づきになるように、ふんわりとつけてくださいね。
フィックスミストで仕上がりをキープ
フィックスミストは、保湿とメイクキープの効果が期待できます。メイクの最後にフィックスミストを顔全体にスプレーすることで、水分を吸収した粉体が固まり、より崩れにくい仕上がりになります。
ミストが近すぎると水滴で顔がビショビショになってしまうので、スプレーするときは顔から30cmくらい離してふんわりとふりかけましょう。
浮いてしまったファンデーションのお直し方法

ファンデーションが崩れたりヨレたりしたら、正しい方法で化粧直しをしましょう。少し手間をかけるだけで、浮いてしまったファンデーションをきれいに直せますよ!
【STEP1】ティッシュオフする
ファンデーションを塗り直す前に、ティッシュを1枚当てて余分な皮脂や崩れたファンデーションをオフしましょう。皮脂で崩れた部分をリセットすることで、塗り直したファンデーションがきれいにのります。
ティッシュオフするときは顔をこすらないようにして、軽く押さえるくらいでOK。あぶらとり紙を使うよりも、ティッシュの方が適度に油分を取れます。
【STEP2】ミストローションで水分を与える
次に、ミストローションを使って肌にうるおいを与えます。顔から少し離して全体にミストローションをスプレーしたら、手のひらで顔を包んで化粧水をなじませてください。
携帯用のミストローションを化粧直し用に持ち歩くか、いつも使っている化粧水を詰め替え用ミニボトルに入れておくと便利です。
【STEP3】ファンデーションを軽くのせる
化粧直しには、パウダーファンデーションがおすすめです。リキッドやクリームファンデーションを愛用している人でも、お直し用にパウダーファンデーションを一つ持っておくとよいでしょう。
パフにパウダーファンデーションをつけて、トントンと置くようにして直したい部分を修復します。化粧直しのときにファンデーションを顔全体に塗ってしまうと厚塗り感が出るので、あくまで崩れた部分のみ塗り直すようにしましょう。
正しいスキンケア&メイク法でファンデーションをキープしよう
ファンデーションが浮く原因を知っておくと、崩れ防止のための対策ができます。ベースメイク前のスキンケアやメイク直しのコツを押さえて、化粧崩れの悩みを解決しましょう!