きめ細かい肌づくりのポイントは?スキンケアと生活習慣の改善点を解説

きめ細かい肌アイキャッチ 美容

きめ細かい肌は、ハリや透明感があって若々しく見えます。きめが乱れていて毛穴の目立ちやくすみ、小じわが気になる場合は、きめの乱れの原因を突きとめ、適切なケアで解消しましょう。今回は、肌のキメを整えるためのスキンケアや生活習慣の改善ポイントをご紹介します。

きめ細かい肌とは?

顔に手を当てて笑う女性

きめ細かい肌の特徴は、肌表面に見られる網目状の凹凸がくっきりとして細かいことです。肌のきめは「皮溝」と「皮丘」で形成されています。皮溝は肌表面にある細かな溝を指し、皮丘は三角形やひし形に盛り上がった部分です。

きめ細かい肌は、皮溝が細く深い溝になっていてメリハリがあり、皮丘がふっくらと盛り上がりきれいに並んでいるのが特徴です。皮溝の線が交わる部分には毛穴があります。

きめの整った肌は皮溝が細く皮丘が盛り上がっているため、毛穴が目立ちにくいです。また、凹凸が細かくきれいなことにより、肌に透明感があってなめらかに見えるという特徴もあります。

きめが乱れている肌の特徴

鏡を見て肌の調子を確認する女性

きめが乱れている肌には、次のような特徴が見られます。

  • 毛穴が目立つ
  • くすんで見える
  • 小じわが目立つ
  • 肌荒れしやすい
  • 手で触るとゴワゴワしている
  • ざらつきがある

きめの乱れには、肌の水分量や皮膚の厚みが関係しています。水分が失われた肌は皮丘のボリュームが減り、毛穴が目立ちやすく透明感も低下します。

厚くなってしまった皮膚はゴワついた手触りになり、その反対に薄くなった皮膚は敏感状態により肌トラブルが起きやすくなるでしょう。

きめの乱れを引き起こす原因

肌荒れに悩む女性

キメの乱れを起こす原因は、いくつか考えられます。なぜきめが乱れてしまうのか知っておくと対処しやすいので、きめの乱れが気になる場合は原因をつきとめましょう。

乾燥

肌が乾燥していると弾力が低下して皮丘の盛り上がりがしぼみ、逆に皮溝の部分が広がります。それによってきめが粗くなってしまい、さらに毛穴も目立ちやすくなります。

肌の乾燥を引き起こす原因は加齢や紫外線の影響、湿度の低下、生活習慣の乱れなどです。肌が乾燥しやすい方は、乾燥対策をすることできめの乱れを改善できるかもしれません。

ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーとは肌が約1か月かけて生まれ変わるサイクルを指しますが、ターンオーバーのサイクルが乱れると肌のきめも乱れやすくなります。ターンオーバーが短すぎる場合は肌表面を構成する角質の細胞は未熟なままで、肌本来のバリア機能が発揮されず敏感な状態になります。

また、ターンオーバーが長すぎる場合は古い角質が剥がれず溜まっていき、メイクのりが悪くなるだけでなくニキビなどの肌トラブルも起こりやすいです。ターンオーバーが乱れる原因は肌の乾燥や紫外線、加齢、生活習慣の乱れなどが考えられます。

摩擦や紫外線による影響

無防備な状態で紫外線を繰り返し浴びると、肌は外的な刺激から守るために角質を厚く溜め込む「角質肥厚」を起こします。そこに紫外線による炎症が加わることで、肌のきめが乱れ、手触りもゴワゴワに変化します。

さらに、摩擦もきめが乱れる原因です。クレンジングや洗顔、セルフマッサージをするとき必要以上に肌をゴシゴシ擦ってしまうと、肌にダメージが蓄積して、気づかないうちにきめが乱れていきます。

きめ細かい肌をつくるコツ

明るい部屋でスキンケアをする女性

きめ細かい肌を手に入れるには、スキンケアや生活習慣に気を配りましょう。毎日コツコツ努力することで、だんだん肌の調子が良くなり、きめが整ってきます。

  • 毛穴の汚れをしっかり落とす
  • 保湿する
  • 紫外線対策をする
  • 生活習慣を見直す

毛穴の汚れをしっかり落とす

余分な皮脂や汚れを落とすことは大切ですが、摩擦や皮脂の落としすぎには注意が必要です。クレンジングや洗顔をするときは手に力を入れないようにして、やさしくメイクや汚れを落としましょう。

また、洗浄力の強すぎるクレンジングや洗顔は肌に必要な皮脂を奪ってしまい、洗いあがりの肌が乾燥する原因になります。顔を洗ったあとに肌が突っ張る場合は、クレンジングや洗顔の洗浄力が強すぎるかもしれません。

オイルタイプのクレンジングをミルクやクリームタイプに変えたり、洗顔をアミノ酸系の洗浄成分がメインのものに変えたりしてみましょう。ただし、ウォータープルーフのメイクは洗浄力が足りないと落としきれないため、しっかりメイクをしたときは洗浄力が強めのアイテムを使うのがおすすめです。

こちらの記事では、おすすめのクレンジングバームをご紹介しています

保湿する

乾燥対策には肌の保湿が欠かせません。化粧水・乳液それぞれのポイントを押さえておきましょう。

化粧水

顔を洗ったあとは肌が乾燥しやすい状態なので、できるだけ早く化粧水で肌にうるおいを与えましょう。化粧水は手でつけてもコットンを使ってもOKですが、バシャバシャつけるというよりも肌にじんわり浸透させるようになじませてください。

うるおい感が足りないと思ったら、化粧水を追加しても構いません。ただし、叩くようにパッティングしたり、何度も重ね塗りするのは避けましょう。パッティングは摩擦の原因になりますし、重ね塗りを繰り返すことは肌がふやけてバリア機能の低下につながります。

化粧水だけのシンプルなスキンケアもおすすめです

保湿にはシートマスクも活用しましょう

乳液

化粧水がなじんで肌がしっとりしたら、乳液を塗っていきます。乳液には油分が含まれていて、化粧水で与えた水分が蒸発するのを防ぐ役割があります。

乳液はすべりが良いので肌に伸ばすようにして塗ってしまいがちですが、摩擦が起きて肌に良くありません。肌にのせたら手のひらで顔を包み込むようにして、やさしくなじませてください。

化粧水と乳液だけでは肌の乾燥が気になるという方は、乳液のあとにクリームを使うと良いでしょう。クリームは乳液よりも油分が多く、肌の水分をしっかりキープしてくれます。

乳液とクリームの使い分けはこちらの記事で解説しています

紫外線対策をする

紫外線は肌のきめが乱れる原因になるだけでなく、さまざまな肌トラブルを引き起こします。外出前には日焼け止めを塗り、紫外線を直接浴びないように対策を取りましょう。

日焼け止めを使う量が少なすぎると効果が得られないため、製品に書いてある使用量を守って使うのがポイントです。適切な使用量を手に取ると、思ったより多いと感じるくらいの量になります。

一度で塗りきれず余ってしまったら、全体的に重ね塗りすると良いでしょう。

生活習慣を見直す

肌のキメを整えるには、食事や運動、睡眠などの生活習慣を見直すことも大切です。日常生活でどのようなことに気をつければ良いのか、ポイントをお伝えします。

食事

きめの整った肌にはバランスの良い栄養が必要です。炭水化物や脂質の摂りすぎに注意して、食事の内容を見直してみましょう。栄養バランスの整った食事とは、主食・主菜・副菜が揃ったメニューです。

  • 主食:炭水化物(ごはん、麺、パンなど)
  • 主菜:タンパク質(肉、魚、卵、大豆など)
  • 副菜:ビタミン、ミネラル、食物繊維(野菜、きのこ、海藻など)

脂質の摂りすぎを防ぐため、食材を調理するときは油で炒めるよりもゆでたり蒸したりするのがおすすめです。乳製品や果物も取り入れて、栄養バランスを意識した食事を目指しましょう。

運動

きめ細かい肌づくりのために、運動をおこなって血行を良くしましょう。血液の循環を良くすることで、食べ物から摂った栄養が肌の細胞に届けられ、ターンオーバーが促進されます。

運動する時間がなかなか取れない場合や、運動が苦手で気が進まない場合は、YouTubeを見ながら踊ったり5分くらい歩いたりするなど、簡単なことから始めると続けやすいです。少しでも良いので、毎日続けることを意識しましょう。

睡眠

睡眠は、健康な肌の維持に欠かせない要素です。肌細胞のターンオーバーを促す成長ホルモンは睡眠中に分泌されるので、夜ふかしは避けて十分な睡眠時間を確保しましょう。

ただ長く寝れば良いというわけではなく、睡眠の質にも注目してみてください。就寝前のスマホや飲酒は眠りが浅くなり、睡眠の質を低下させます。寝る1時間前にはスマホを見るのをやめて、リラックスした気分で就寝前の時間を過ごしましょう。

体を温める

湯船につかって体を温めると血行が良くなり、運動と同じく肌に栄養を届けるのに効果的です。浴槽に張るお湯の温度は38~40℃くらいが適温と言われています。湯船に10~15分ほど入り、心身をリラックスさせましょう。就寝する1~2時間前に入浴を済ませておくと、スムーズに入眠できます。

きめ細かい肌をつくるのにおすすめの成分

植物と化粧水の入ったボトル

保湿力の高い成分や肌のターンオーバーを促す成分が配合されたスキンケアを使うと、きめ細かい肌に近づくことができます。きめ細かい肌を目指すのにおすすめな成分の特徴について、チェックしてみましょう。

セラミド

セラミドは、肌を外的な刺激から守るバリア機能を担っている主要な成分です。きめの乱れた肌はバリア機能も低下しているため、セラミドが配合されたスキンケアを使って、セラミドを補いましょう。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は保水力に優れた成分で、スキンケアや健康食品によく配合されます。ヒアルロン酸が含まれたスキンケアを使用することで、乾燥しがちな肌にうるおいを与え、ハリのある肌に近づきます。

ビタミンA(レチノール)

ビタミンAは、別名レチノールとも呼ばれる脂溶性ビタミンです。ビタミンAには神経芽細胞を刺激するはたらきがあり、細胞が生まれ変わるのをサポートします。

新しい細胞が生み出されることで古くなった角質は排出されるため、肌のゴワつきを解消して、キメの整った肌に導く効果が期待できます。

コラーゲン

コラーゲンは真皮層を構成する成分の一つで、肌の水分を保持するはたらきがあります。保湿効果のあるコラーゲンが配合されたスキンケアを使うと、肌のバリア機能が整い、うるおいと弾力が感じられる肌へと近づきます。

まとめ

きめ細かい肌は表面に見られる網目模様の凹凸がはっきりしていて、皮丘の盛り上がった部分と皮溝の深い部分のメリハリがくっきりしています。乾燥や紫外線はきめが乱れる原因になるため、対策をおこなってきめの整った肌を目指しましょう。

きめ細かい肌づくりには、スキンケアだけでなく生活習慣の見直しも重要です。健康な肌に必要な栄養素を十分に摂って運動をおこない、睡眠時間を確保しましょう。

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