眉毛のあたりがかゆくて気になるとき、肌には何が起こっているのでしょうか。眉毛のかゆみが続いて気になる、赤くなっている、湿疹ができているといった症状がある場合は、原因を特定してかゆみを抑える必要があります。
この記事では、眉毛のかゆみの原因と、かゆいときの対処法をお伝えします。眉毛のかゆみでお悩みの人はぜひ読んでみてください。

眉毛がかゆいと辛いですよね…
肌がかゆくなる原因

眉毛の周辺にかゆみを感じるときは、さまざまな原因が考えられます。代表的な3つの原因を紹介するので、自分に当てはまるかどうかチェックしてみてください。
アレルギーや刺激性のかゆみ
刺激性のかゆみは特定の物質に肌が触れることで起こります。洗剤、消毒剤、化粧品、植物などによる刺激に皮膚が負けてしまっている状態です。
アレルギー体質でない人にも起こるため、誰でも発症する可能性があります。原因となる物質に触れてすぐヒリヒリ感などの症状が出ます。
それに対して、アレルギー性のかゆみは原因物質に触れたときに症状が出ません。1回目の接触でその物質に対して肌が敏感になり、2回目以降に触れたときに症状が出ます。
原因物質に触れて数日経ってから症状が出ることもあります。原因となる物質はゴム、金属、化粧品、植物などです。
乾燥によるもの
肌が乾燥すると知覚が敏感になって、かゆみを引き起こす場合があります。肌の表面を覆っている角層にはバリア機能があり、ホコリや紫外線、ハウスダスト、花粉といった外的な刺激から肌を守っています。
しかし、角層の水分が不足するとバリア機能が低下して、刺激に対して敏感になりかゆみが起こります。
汗による刺激
汗にかぶれたときも強いかゆみを感じます。汗をたくさんかくと肌がふやけたり、バリア機能が低下したりして、そこに塩分やアンモニアを含んだ汗がつくことで刺激を受けます。
汗をかいた肌に衣服がこすれるのも、かゆみを引き起こす原因の1つです。また、あせもができてかゆみが出ることもあるでしょう。
【体験談】左の眉毛だけ異常にかゆくなった話

ここからは私の体験談を紹介します。妊娠中に片方の眉毛のあたりだけ激しいかゆみと炎症が起こり、2週間ほど悩まされた話です。
スキンケア後に猛烈なかゆみに襲われる
2人目を妊娠中のときです。お風呂から上がり化粧水と乳液をつけて数分後に、左の眉毛のあたりがムズムズとかゆい感じがしました。
少しかゆいかな?と思う程度だったのでそのときは気にしなかったのですが、次の日もスキンケア後に左眉がかゆく、鏡を見ると眉毛の間から覗いている皮膚が赤くなっていました。かゆみも増しています。
スキンケアを変えたわけじゃないのにおかしいな〜と思いながら、上の子の世話や仕事で慌ただしくそのまま放置。
しかしかゆみと赤みは日に日に悪化して、1週間後には左眉周辺の皮膚がただれたように真っ赤になり、強烈なかゆみとヒリヒリする痛みでメイクもできないような状況になってしまいました。
市販のステロイド薬を塗ってみましたが全く効果がなく、原因が分からないまま2週間かゆい&痛い状態で過ごしました。
原因はクレンジング剤と判明
皮膚科を受診しようか迷いましたが、いつも混んでいて待ち時間が長いので、できれば行きたくない。(本当はひどくなったら早めに病院に行った方がいいです)
妊娠中は肌が敏感になるって聞いたことがあるな〜と考えながらお風呂に入っているときに、ふと閃きました。そういえば最近クレンジングのときに肌がピリピリする感じがあったと。
もしかしたらクレンジングが原因なのでは?と思い、試しにそのクレンジング剤を使うのをやめたところ、かゆみと赤みが引いてきたのです。
それから2週間ほどで症状はおさまり、ようやくかゆみから解放されました。
化粧かぶれとは
私の肌に起こったのは、化粧かぶれだと思われます。化粧品に含まれる成分が肌に接触して発症するもので、化粧品を使った直後に起こることもありますし、最初は何もなかったのに突然かぶれることもあります。
化粧品がついた部分に赤みやかゆみ、ヒリヒリ感、発疹、水ぶくれなどが出るのが特徴です。スキンケア、クレンジング、洗顔、アイシャドウ、口紅、シャンプー、ヘアカラーといったほとんどの化粧品で、かぶれる可能性があります。
化粧かぶれの原因になりやすい成分
化粧品にはたくさんの成分が配合されていて、それらの成分が化粧かぶれを起こす原因になります。特にかぶれの原因になりやすいのは香料、界面活性剤、色素です。
界面活性剤はクレンジングや洗顔によく配合されていますが、肌への浸透を良くする目的で化粧水などにも入っていることがあります。
ヘアケア製品や口紅によく使われるラノリンアルコールという乳化剤や、ヘアカラーに配合されているPPDA(パラフェニレンジアミン)という成分も、かぶれやすいと言われています。
出典:化粧かぶれ|雑色皮フ科
妊娠中は化粧かぶれが起きやすい
化粧かぶれは、肌のバリア機能が低下したときに起こりやすいと言われています。ふだんは何ともない人でも、体調が悪いときや、季節の変わり目で肌の調子が良くないときに、化粧品に敏感になってしまうことがあるのです。
妊娠中はホルモンバランスが変化して肌が敏感になったり、肌質が変わったりするので、いつも使っている化粧品で肌トラブルを起こしやすいと言われています。
私の場合、1人目の妊娠中は何事もなく、2人目の妊娠中だけ化粧かぶれになったので、妊娠中に必ず起こるとは限らないようです。
産後は化粧品の選び方も大切です↓
化粧かぶれしてしまったら?
化粧品によるかぶれを治すためには、原因となった化粧品の使用を中止するのが第一です。肌に化粧品の成分が残っていると反応が進んで症状がひどくなるので、肌についた化粧品はよく洗い流しましょう。
洗うときは刺激の少ない洗浄料を使って、こすらないよう丁寧に洗い流してください。
眉毛がかゆいときの対処法

眉毛のあたりがかゆくて困ったら、かゆい箇所を過度にかきすぎないことと、肌のケアに気をつけましょう。眉毛がかゆいときの5つの対処法を解説します。
かゆい部分はできるだけ触らない
かゆいと我慢できなくてつい肌をかいてしまいますが、かくことで肌が傷つき、敏感になってかゆみが増します。
また、かきすぎると肌のバリア機能が低下したところからアレルギーの原因物質が入り込み、さらにかゆくなってしまいます。かくことで周りの皮膚もかゆくなり、かゆみの範囲が広がることもあるため、注意しましょう。
かゆくて辛いときは冷たいタオルなどで肌を冷やし、かゆい部分には直接触らないようにしてください。かゆいことを気にしすぎると余計にかきたい衝動に駆られるので、別のことに意識を向けてあまり気にしないようにしましょう。
原因が特定できている場合は接触しないようにする
かゆみの原因が分かっている場合は、原因となる物質が肌に触れないようにすればかゆくなるのを防げます。
使っていた化粧品でかゆみが起きたのであれば、その化粧品を使わないようにしましょう。金属が原因なら、金属アレルギー対応のアクセサリーに変更するのも1つの方法です。
汗でかぶれやすい人は、汗をかいたらこまめに拭いて、肌に汗が残らないようにすると良いでしょう。
洗顔
肌を清潔に保つことは大切ですが、過剰な洗顔は肌を刺激します。摩擦によるダメージで肌が乾燥してしまい、かゆくなってしまうこともあるので気をつけましょう。
洗顔するときは洗顔料をよく泡立てて、こすらないように優しく洗ってください。泡を洗い流すのは熱いお湯ではなく、ぬるま湯で流すようにしましょう。
スキンケア
洗顔の後や入浴後は肌の水分が奪われやすく、乾燥しやすい状態です。すぐに保湿をして、肌を乾燥から守りましょう。
化粧水でたっぷり水分を与えてから、乳液やクリームを塗って、肌の水分が逃げないようにフタをするのがポイントです。かゆいときは肌が敏感になっているので、低刺激のスキンケアを使うと良いでしょう。
乳液とクリームの使い方についてはこちら↓
メイク
「ウォータープルーフ」や「長時間キープ」の機能がついているメイクは落とすときに洗浄力の強いクレンジングを使う必要があり、ゴシゴシこすらないと落ちない場合もあるので、肌がかゆいときには使うのを避けましょう。
簡単に落とせるように薄めのメイクにしたり、敏感肌向けの化粧品を使ったりするのがおすすめ。また、メイク化粧品の成分でかぶれてかゆくなってしまうことがあるため、自分の肌に合わない成分が入っていないかどうか購入時にチェックしましょう。
どうしてもかゆいときは市販薬に頼ってみる

かぶれてしまってかゆいときは薬局やドラッグストアで薬剤師・登録販売者に相談して、市販薬で対象する方法もあります。どんな薬が合っているか、店頭で相談してみましょう。
セルフケアで改善しないときは病院を受診する

かゆみの原因が分からない、市販薬を使っても症状が治まらない、症状がひどくなっているといったケースでは、皮膚科などの医療機関を受診した方が良いでしょう。気になったら放置せず、早めに皮膚科へ行って治療を受けましょう。
眉毛がかゆいときは悪化する前にケアしよう

眉毛はかゆくなりやすい部分で、かゆみが続いたり赤くなっている場合は、かぶれや乾燥などが原因になっている可能性があります。放っておいて自然に良くなることもありますが、長引く場合もあるので、かゆみや赤みを感じたらそのままにせず適切なケアをおこないましょう。