赤ちゃんを抱っこすると、ママの化粧品が赤ちゃんの顔につくことがあります。手が器用に動かせるようになった赤ちゃんは、ママの顔を手で触ってその手を口に入れてしまうこともありますよね。
化粧品が赤ちゃんの肌についてしまったり、赤ちゃんの口に入ったりしたら心配…というママも多いのではないでしょうか。とはいえ日々のスキンケアは欠かせませんし、出かけるときはメイクも必要です。
そこで、「赤ちゃんの肌にママの化粧品がついても大丈夫?」「赤ちゃんに影響が少ない化粧品の選び方は?」という疑問にお答えします。
赤ちゃんのいるママは化粧をしてもOK?

小さい赤ちゃんがいても、ママが化粧をするのは基本的に問題ないでしょう。赤ちゃんはママにペッタリくっつくのが大好きなので、ファンデーションなどが赤ちゃんについてしまうのは仕方のないこと。
大切なのは、化粧品の選び方です。また、産後1か月は肌が不安定になりがちと言われているため、肌に負担のかかるメイクは避けた方が良いでしょう。
赤ちゃんの肌に化粧品がついた場合の影響

赤ちゃんの肌に少量のファンデーションがつく程度なら、あまり心配はいりません。赤ちゃんの顔についたファンデーションが気になるときは、ガーゼを濡らして優しく拭き取りましょう。
ただし、肌の弱い赤ちゃんは化粧品が触れた部分が赤くなるなど、かぶれの症状が出ることがあります。赤ちゃんの肌についた化粧品を落としてしばらく経っても赤みが治まらない、かゆがって機嫌が悪いといった場合は、病院を受診しましょう。
受診のときには、かぶれの原因となった化粧品の成分が記載されたパッケージを持って行くことをおすすめします。
赤ちゃんが化粧品を口に入れてしまったら?

赤ちゃんの手に化粧品がついてそれを舐めてしまったり、誤って少量食べてしまったりしても大きなリスクはないとされています。飲み込んだ量によっては影響が出るケースもあるので、いざというときのために対処法を知っておきましょう。
少量ならきれいに拭き取ればOK
もしも赤ちゃんが化粧品を食べてしまったら、慌てずに化粧品がついた手や口まわりを拭いてあげましょう。口の中のファンデーションを無理矢理すべて取る必要はないので、ガーゼなどで優しくぬぐう程度でOKです。
化粧品が拭き取れたら、赤ちゃんに母乳やミルク、お茶などで水分を取らせて様子を見ます。
出典:中毒事故の問い合わせが多い家庭内の化学製品|公益財団法人 日本中毒情報センター
様子がおかしいと思ったら病院を受診する
赤ちゃんが誤って化粧品を大量に食べると、嘔吐や下痢をする可能性があります。赤ちゃんの様子がいつもと違うと感じたら、早めに病院を受診しましょう。
粉末のファンデーションを赤ちゃんが吸い込んで、咳が止まらなくなってしまうケースもあります。長く咳が続いて心配なときは病院に相談を。
出典:中毒事故の問い合わせが多い家庭内の化学製品|公益財団法人 日本中毒情報センター
赤ちゃんのいるママが化粧品を選ぶときのポイント

普段使う化粧品は、できるだけ赤ちゃんに影響が少ないものを選びたいと考えるママもいるでしょう。赤ちゃんのいるママが安心して使える化粧品の選び方を解説します。
- 化粧品の成分に注意する
- 刺激が少ないもの
- 紫外線カットできるもの
- 香りが強くないもの
- クレンジング不要なもの
- 崩れにくいもの
- アイテム数を少なくすると楽チン
- ラメや発色の良すぎるものは避ける
化粧品の成分に注意する
大人の肌でも、化粧品が原因で赤みやかゆみなどの症状が出ることがあります。赤ちゃんについた化粧品が肌のかぶれを起こすケースも考えられるため、ママが使う化粧品は刺激の少ないものが良いでしょう。
化粧品に含まれる防腐剤や香料は、かぶれの原因になりやすいと言われています。化粧品を選ぶときは肌に刺激を与える成分が入っていないかチェックしましょう。
ママが初めて使う化粧品が赤ちゃんの肌についても本当に大丈夫かどうか不安であれば、トライアルセットを購入して試してみたり、化粧品メーカーに問い合わせて安全性を確認してみることをおすすめします。
刺激が少ないもの
産後の肌は敏感になりがちです。ホルモンバランスが急激に変化したり、赤ちゃんのお世話で寝不足になるため、いつも使っている化粧品が急に合わなくなることもあるのです。
そのため、産後のスキンケアは低刺激なものがおすすめ。ファンデーションも厚塗りすると肌に負担がかかるので、薄付きで簡単に落とせるタイプを選ぶのがポイントです。
化粧品にかぶれてしまったときの対処法はこちら↓
使用期限の切れた化粧品も、肌トラブルを起こしやすいので注意してください↓
紫外線カットできるもの
産後の肌は紫外線の影響を受けやすい状態なので、外出するときはUVケアを忘れずに。メイクをする時間がなくても、日焼け止めだけは塗っておきましょう。
化粧下地+ファンデーションを重ねるのは手間がかかってしまうという人は、UVカット機能があるファンデーションだけでもOKです。日中は室内でも窓から紫外線が入ってくるため、外出しない日も紫外線対策することをおすすめします。
香りが強くないもの
赤ちゃんはにおいに敏感です。ママがつけている化粧品の香りが強いと赤ちゃんには刺激が強すぎるため、香りが控えめな化粧品を選びましょう。特に、海外製の化粧品は香料が強い場合があります。
香料が使われているかどうかは、化粧品のパッケージに書いてある成分一覧を見れば分かります。無香料の化粧品も多く販売されているので、パッケージをチェックしてから購入しましょう。
クレンジング不要なもの
メイクを落とすためにクレンジングで顔をこすると摩擦で肌に負担がかかり、さらに洗浄料の強いクレンジングは肌の乾燥や肌荒れの原因になる場合があります。日焼け止めやベースメイクは、石けんで落とせるタイプにすると肌の負担を減らせるでしょう。
また、赤ちゃんと一緒にお風呂に入るのは何かと慌ただしいもの。クレンジングの後に洗顔料でダブル洗顔するのは面倒…というママも、石けんだけで落とせるタイプならサッとメイクオフできます。
ママのファンデーションが赤ちゃんについてしまった場合も、クレンジング不要なアイテムならお風呂に入ったときに石けんですぐに落とせるので安心です。
崩れにくいもの
体温の高い赤ちゃんを抱っこしているとママは汗をかきやすく、化粧も崩れがちです。出かけている最中に鏡を見たらメイクが崩れていた!と気づいても、赤ちゃんを連れていてはメイク直しをする余裕もないでしょう。
せっかくきれいに仕上げたメイクをキープしたいママは、崩れにくいファンデーションやポイントメイクを使うと良いでしょう。ただしキープ力のあるアイテムはクレンジングをしっかりしなければならないので、注意してください。
アイテム数を少なくすると楽チン
スキンケアは化粧水に美容液、乳液、クリーム…といろいろなアイテムを使いたくなりますが、赤ちゃんのいるママはスキンケアにかける時間がなかなか取れません。できるだけ手間をかけずにケアしたいママは、オールインワンのアイテムを使うと良いでしょう。
ベースメイクも、化粧下地・日焼け止め・ファンデーションなどの機能が1つになったオールインワンのものがたくさん販売されています。手頃な価格のアイテムもあるので、自分に合ったものを探してみましょう。
乳液とクリームを使い分けるのもおすすすめです↓
ラメや発色の良すぎるものは避ける
アイカラーやフェイスパウダーにはラメの入ったものがあります。キラキラしたラメ入りの化粧品は華やかな印象になるので人気ですが、赤ちゃんをよく抱っこするママはラメ入りのものは避けた方が良いでしょう。
赤ちゃんの顔にラメがつくと、なかなか落ちません。私も子どもが赤ちゃんのときにラメ入りのアイカラーを使っていたことがありますが、アイカラーから落ちて赤ちゃんの肌についたラメは、お風呂で石けんを使って洗っても簡単には取れませんでした。
また、発色のいいビビッドなカラーのリップも、赤ちゃんの顔につくと落とすのが大変です。できれば赤ちゃんにクレンジング剤は使いたくないので、リップはもし赤ちゃんについてしまっても簡単に落とせるタイプにしましょう。
子育て中のママがメイクをきれいにキープするコツは?

赤ちゃんのお世話を毎日がんばって寝不足と戦っているママですが、お出かけするときはきれいにメイクをして出かけたいですよね。続いては、育児中のママがメイクをきれいに仕上げるコツについてお伝えします。
保湿はしっかりと
まずはメイクをする前に肌の保湿をしっかり行いましょう。肌が乾燥していると皮脂が過剰に分泌されて、化粧のノリが悪くなったりメイクが崩れたりする原因になります。皮脂の量を適正にコントロールするためには、肌のうるおいを守ることが大切です。
乾燥が気になる人は、高保湿タイプの化粧水や乳液を使ってみましょう。化粧水の後に保湿美容液を使うのもおすすめです。
きめ細かい肌になるためのコツはこちら
スキンケアの後にすぐメイクしない
化粧水や乳液をつけた後すぐにベースメイクをすると、化粧下地やファンデーションがヨレてしまいます。時間がないとスキンケアが肌になじんでいないままベースメイクをしたくなりますが、しっかりハンドプレスして肌を落ち着かせてからメイクに移りましょう。
スキンケアをしてから5分くらいは置いた方が良いので、5分待っている間に家事や赤ちゃんのお世話をすると時間が無駄になりません。
ファンデーションの崩れを防ぐ方法はこちら↓
厚塗りはNG
シミやシワが気になってファンデーションを厚塗りしてしまう…という人は多いですが、ファンデーションを重ね塗りするとシワに入り込んで目立ってしまいますし、化粧崩れを起こしやすくなります。
気になるシミはコンシーラーで隠し、ファンデーションはサラッと薄くつけるようにしましょう。仕上げにフェイスパウダーをふんわりのせると、薄づきで自然な仕上がりになります。
産後におすすめのアイテムは?

産後はママの肌がいつもより敏感で、赤ちゃんの肌に化粧品がつくもの心配。どんな化粧品を使ったらいいのか分からない!という意見も多いです。そこで、産後のママにおすすめのベースメイクアイテムを3つ紹介します。
ORBIS(オルビス) スキンモイスチャーベース SPF28・PA+++

明るめのピンクベージュで肌色補正効果がある化粧下地です。使用感はみずみずしく、伸びが良いのが特徴です。ファンデーションと密着するので、化粧もちがアップします。
30g・1540円(税込)
excel(エクセル) スキンティントセラム

保湿力の高い美容液のようなファンデーションです。カバー力はありますが厚塗り感はなく、透明感があってツヤを感じられる仕上がりになります。下地なしでそのまま使えるのもポイント!
35g・1,980円(税込)
無印良品 ルースパウダー大

SPF50/PA++++という高い紫外線カット効果のフェイスパウダーながら、紫外線吸収剤を配合していないという高機能な一品です。低刺激で肌への負担が少ないのもうれしい!
18g・1290円(税込)
産後ママは化粧品の選び方に気をつけよう

自分の使っている化粧品が赤ちゃんの肌について心配…というママは、できるだけ低刺激なアイテムを選ぶと良いでしょう。赤ちゃんのお世話に手いっぱいで自分のことは後回しになりがちですが、産後はママの肌も荒れやすいのでケアを忘れずに!