シャンプーをしてもなぜか泡立たなくて、きちんと髪を洗えているのかどうか心配になることってありますよね。シャンプーが泡立たないときは、原因を探して対処すればきちんと泡立つようになります。
正しいシャンプーのやり方も紹介しているので、普段のシャンプーを見直すきっかけにしてください。
シャンプーが泡立たない理由6つ

シャンプーを使っていて、「なぜか泡立ちが悪い」「なかなか泡立たなくて汚れが落ちていない気がする」といった経験をしたことのある人は多いと思います。
シャンプーがきちんと泡立たない原因は、髪の状態やシャンプーの使い方にあるかもしれません。シャンプーが泡立ちにくくなる要因を6つ紹介するので、当てはまるものがあるかチェックしてみてください。
シャンプーの使用量が少なすぎる
節約のためにシャンプーをちょっとしか使わないと、髪の量に対してシャンプーが少なすぎ、泡立ちません。髪の長さに応じて、十分な量のシャンプーを使うようにしましょう。
製品によって適切な使用量はそれぞれですが、以下の量をひとつの目安にしてください。
- ショート:ポンプ1押し
- ミディアム(あご~肩くらい):ポンプ2押し
- セミロング(肩~脇の下くらい):ポンプ3押し
泡立ちにくいシャンプーを使っている
地肌や髪にやさしいと謳っているシャンプーには、洗浄力が弱めのものがあり、特にアミノ酸系の洗浄成分をメインとしたシャンプーは泡立ちが少ないと言われています。
また、敏感肌向けのシャンプーには、界面活性剤を使用していないアイテムもありますが、界面活性剤には皮脂などの汚れをしっかり落とす役割があります。界面活性剤を使用しないことにより、地肌への刺激は少なくなりますが、シャンプーの泡立ちは悪くなるでしょう。
頭皮が皮脂で汚れている
シャンプーは、お湯と混ざることで洗浄力を発揮します。しかし、頭皮に皮脂などの汚れが付いていると、シャンプーとお湯がきちんと混ざらないため、シャンプーが泡立たなくなります。
それに加えて、頭皮の毛穴に皮脂が詰まっていると、さらにシャンプーが泡立たない原因になるでしょう。夏にたくさん汗をかいたときや、一日おきに髪を洗っている人などは、頭皮に皮脂が溜まってシャンプーがうまく泡立たないことがあります。
生活習慣にも気をつけましょう。油っこい食事や睡眠不足は、頭皮の皮脂を過剰に分泌させます。いつも使ってるシャンプーが急に泡立たなくなったら、油の多い食べ物を食べすぎていないか、睡眠は足りているか、生活を振り返ってみてください。
スタイリング剤をたくさんつけている
ヘアスプレーやワックスなどスタイリング剤のつけすぎは、シャンプーが泡立たない原因になります。
さきほど「頭皮に油分が多いとシャンプーが泡立たない」と説明しましたが、スタイリング剤にも油分が多く含まれていて、スタイリング剤をがっちり付けた髪はシャンプーが泡立ちにくいです。
また、スタイリング剤に含まれるシリコンで髪がコーティングされることにより、シャンプーの洗浄力が発揮されないのも原因の一つです。ホールド力の高いスタイリング剤ほど落ちにくく、シャンプーがしっかり泡立ちません。
髪が傷んでいる
ダメージ毛は表面のキューティクルが剥がれているため、シャンプーの成分が髪の内部に吸収されてしまいます。それにより、シャンプーの洗浄効果が発揮されず、泡立たないことに。
髪の毛は紫外線を浴びたり、ヘアカラーを繰り返すことで傷んでしまうので、定期的にトリートメントをしてダメージケアをしておきましょう。
水分がなじみにくい髪質
髪には「撥水毛」というタイプがあり、撥水毛の人はシャンプーが泡立ちにくい傾向にあります。撥水毛の特徴は、髪の表面に油分が多いことです。髪全体が油分で覆われていることにより、シャンプーが泡立ちにくくなります。
撥水毛には他にも特徴があり、髪1本1本がしっかりしていて、硬めの直毛。油分が多いので髪にべたつきを感じる人もいます。
シャンプーの泡立ちは髪を守るために大切

そもそも、なぜシャンプーを泡立てて使うのでしょうか?それは、シャンプーの泡がクッションの役目を果たし、髪を摩擦から守っているためです。
髪を洗うときに髪同士がこすれると、髪が傷んでしまう原因になります。そこで、シャンプーの泡で髪を包み込むことにより、髪へのダメージを減らしながら汚れを落とすのです。
また、シャンプーには界面活性剤が配合されていて、界面活性剤から作られる泡が汚れを浮かすことで、髪や頭皮に付いた皮脂・汚れを落としています。
シャンプーがしっかり泡立たないと、汚れを落とす力も弱くなってしまうため、髪や頭皮に汚れが残ることがあるでしょう。
シャンプーがしっかり泡立たないとどうなる?

泡立つはずのシャンプーが十分に泡立たないことによって、髪や頭皮には様々な問題が起こります。ここでは、代表的な3つのトラブルについて解説していきます。
頭皮のトラブルにつながる
シャンプーが泡立たず、頭皮に汚れや皮脂が洗いきれずに残ってしまうと、頭皮の毛穴が詰まる可能性があります。皮脂だけでなく、落とせなかったスタイリング剤が毛穴に詰まることもあります。
頭皮の毛穴詰まりは、酸化した皮脂による炎症や、頭皮のニオイを引き起こすので、注意してください。頭皮の毛穴が詰まることは、髪の健康にも良くないと言われています。
髪の毛が傷む
シャンプーをするときに髪を濡らすと、髪表面を覆っているキューティクルが開きます。キューティクルが開いた髪はとても傷みやすい状態で、シャンプーが泡立たないまま洗ってしまうと、摩擦によりキューティクルが剥がれてしまいます。
キューティクルが剥がれた髪は、自然に元に戻ることはなく、ダメージ毛となって枝毛や切れ毛、パサついた髪になります。
二度洗いによる頭皮の乾燥
シャンプーが泡立たないときに、一度すすいで二度洗いをする人もいるでしょう。二度洗いすると、2回目はしっかりシャンプーが泡立つので、汚れはしっかり落ちます。
しかし、二度洗いを頻繁に繰り返すと頭皮や髪に負担がかかり、皮脂の取りすぎで乾燥を招いてしまうことがあります。
ときどき二度洗いをする程度なら問題ありませんが、普段は1回できちんとシャンプーが泡立つのが理想です。
シャンプーの泡立ちを良くするには?

シャンプーをしっかり泡立てるには、シャンプー前の準備と、泡立てるための工夫が必要です。シャンプーを泡立てるコツを紹介するので、実践してみてください。
シャンプー前のブラッシング
一日過ごした髪にはホコリや汚れが付いているので、まずはシャンプー前にブラッシングをしましょう。絡まった髪をほぐすことで、キューティクルの状態を整え、シャンプーの泡が髪全体に行き渡る効果も期待できます。
ブラッシングは髪を濡らす前の、乾いた状態でおこなってください。ガシガシと梳かしてしまうと頭皮を傷つけるので、頭頂部から毛先へ向かってやさしくブラシをかけます。
皮脂やホコリ、整髪料がついたままの汚れたブラシは、頭皮トラブルを起こす原因になるため、ブラシの手入れも忘れずに。
お湯で十分い予洗いする
ブラッシングで髪のおおまかな汚れやホコリが取れたら、次はお湯で予洗いをします。シャンプー前にさっと髪を濡らすだけではなく、2~3分かけてお湯で髪を念入りに洗うことで、髪の汚れの8割は落とせると言われています。
髪に付いた汚れや皮脂が少なければ、そのぶんシャンプーの泡立ちが良くなるので、予洗いは丁寧におこないましょう。
今までシャンプーの泡立ちが悪くて多量のシャンプーを使っていた人は、予洗いによってシャンプーの使用量を減らせるかもしれません。
泡立ちの良いシャンプーに切り替える
普段は洗浄力がマイルドなシャンプーを使っている人も、汗をかいて髪や頭皮が皮脂でべたついているときや、スタイリング剤を多く付けた日だけは、洗浄力が高めのシャンプーに変えてみてはいかがでしょうか。
頭皮や髪にやさしい成分のシャンプーは、洗浄力が弱く汚れや皮脂をきちんと落とせないことがあります。
汚れや皮脂、スタイリング剤をしっかり落としたい日は、洗浄力が強いシャンプーを使うと泡立ちが良く、汚れをスッキリと落とせます。
頭皮ケアをする
頭皮の汚れを落とすアイテムを定期的に使うと、皮脂汚れや毛穴詰まりが解消されて、日ごろのシャンプーの泡立ちも良くなります。
スカルプケアのシャンプーや頭皮マッサージなどを取り入れて、頭皮環境を整えましょう。ただし、汚れを落とそうと洗いすぎてしまうと、頭皮が乾燥して過剰に皮脂が分泌されるため、週に1~2回など回数を決めておこなうと良いでしょう。
スタイリング剤は落としやすさを優先
ハードなスタイリング剤を落とすには二度洗いが必要な場合があり、髪に負担がかかります。がっちり固めないタイプのスタイリング剤なら、1回のシャンプーできちんと落とせるので、普段使いのスタイリング剤は落としやすいものを選ぶことをおすすめします。
落ちにくいスタイリング剤は頭皮や髪に残ってトラブルやダメージを起こすので、気をつけましょう。
正しいシャンプーの手順

シャンプーの泡立て方のコツが分かったら、これを機に正しいシャンプーのやり方もマスターしましょう。正しい手順でシャンプーをすることで、美しい髪をキープできます。
シャンプー前の準備
髪を濡らす前に、ブラッシングを丁寧におこなって、髪に付着しているホコリや汚れを落とします。このときにブラシで頭皮をマッサージすると、血行が良くなるのでおすすめです。
ブラッシング後は、髪をぬるま湯でしっかり流します。予洗いは髪や頭皮の汚れだけでなく、スタイリング剤を落とすのにも効果的です。
頭皮や髪が皮脂でべたつきやすい人は、少し温度を上げて40℃くらいのお湯で予洗いをすると、余分な皮脂を落としやすいでしょう。
シャンプーと水を手のひらで混ぜ合わせる
シャンプーはいきなり髪に付けるのではなく、手のひらで泡立ててから髪にのせてください。シャンプーの原液を髪に付けてから泡立てると、摩擦によって髪が傷みます。
シャンプーを手のひらに取ったら、シャンプー:水=1:1の割合で混ぜ合わせます。そのまま手のひらの上でシャンプーを泡立てましょう。泡に空気を含ませるように、ふんわりとなるまで泡立てます。
シャンプーを手のひらで泡立てるのに時間がかかってしまう人や、泡立てるのが面倒な人は、泡で出てくるポンプタイプのシャンプーを使うと手間が省けます。
泡で頭皮をマッサージするように洗う
できあがった泡は、頭皮にのせるようにして付けましょう。泡で頭皮の毛穴の汚れを取り除くように、頭皮をマッサージして洗っていきます。
頭皮をマッサージするときは指の腹を使って、大きな円を描きながら頭皮が少し動くくらいの力でほぐしてください。生え際から襟足は洗い忘れがちなので、全体的によく洗いましょう。
毛先は泡でやさしく包むように
頭皮がしっかり洗えたら、つづいて髪を洗っていきます。髪の根元から毛先に向かって、泡で包み込むように揉み洗いしましょう。
泡で髪を包むことにより、シャンプーの洗浄力が十分に発揮されて、汚れやスタイリング剤が落とせます。髪の毛同士が擦れないように、やさしく洗うのがポイントです。
すすぎはしっかりと
シャンプーのすすぎ残しは、かゆみや湿疹などの頭皮トラブルを起こすことがあるので、すすぎは念入りにおこなってください。
耳周りや襟足はシャンプーの泡が残りやすいため、よく洗い流してシャンプーの成分が残らないようにしましょう。
泡立ち抜群のおすすめシャンプー4選
シャンプーが泡立たなくて困っている人のために、泡立ちが良いおすすめのシャンプーを紹介します。髪のダメージ補修ができるものや、頭皮をスッキリ洗えるものなどがあるので、お悩みに応じて選んでみてください。
コーセー ジュレームiP タラソリペア補修美容液シャンプー(ディープモイスト)

少量でも泡立ちが良く、やさしく洗い上げてサラッとした仕上がりのシャンプーです。髪や頭皮に刺激の少ないアミノ酸系の洗浄成分を3種類配合。カラーリングで傷んだ髪を補修してくれる美容液効果も期待できます。
ベルガモットとオレンジの精油が使われていて、シトラスホワイトフローラㇽが爽やかに香ります。
クラシエ いち髪 THE PREMIUM エクストラダメージケアシャンプー(シルキースムース)

ドライヤーの熱を当てることで、キューティクルを密封して髪をダメージから守るシャンプーです。密度の高い泡が髪を包み込み、洗い上りは指通りが良くつるんとした髪に。
米ぬか発酵液による集中補修効果と、和草エキスによるツヤUP効果もあります。日本女性にぴったりの八重桜の香りが、ふんわりとやさしい印象です。
エイトザタラソ ユー CBD&リフレッシング クレンズ 美容液シャンプー

海洋由来成分と、リラックス効果が期待できるCBDを配合した美容液シャンプー。水分と油分のバランスを整えて、うるおいのある地肌や髪へ導きます。
きめの細かい泡が、髪だけでなく頭皮の汚れや皮脂をしっかり落としてくれるので、洗い上がりはスッキリ。
ボタニスト ボタニカルシャンプー ダメージケア

地肌ケア・保湿ケア・ダメージケアができる、植物成分配合のシャンプーです。弱酸性で頭皮と地肌をいたわりながら、やさしく洗い上げます。
泡立ちが良く摩擦が少ないので、髪への負担も減らせます。香りはフリージア&カシスで、仕上がりはしっとり系です。
シャンプーが泡立たないときは洗い方やアイテムの見直しを
シャンプーがなかなか泡立たない場合は、髪の状態やシャンプーそのものに何かしら原因があります。原因を特定できたら、正しいシャンプー方法で頭皮と髪をしっかり洗いましょう。
シャンプーを十分に泡立てて洗うことで、髪や頭皮を健やかに保てます。