Webライターの山岸ここなです。Webライター歴2年。子どもが3歳のときに、在宅で仕事ができるWebライターの道へ進みました。
子育てをしているママにとって、家にいながら稼げる仕事は魅力的に思えるのではないでしょうか。
現在Webライターとして活動している私が、子育てをしながらWebライターの仕事を始めたきっかけや、在宅で仕事と育児を両立させるためのコツについてお話しします。
子育てとWebライターは両立できる?

Webライターは基本的にパソコンさえあればできる仕事なので、自宅で子育てしながらでも稼ぐことができます。ただし、在宅ワークとはいえ、子育てと仕事を両立させるには努力が必要です。
特に小さい子どもがいる場合は、それなりにハードになるということを理解しておきましょう。
子育て中のWebライターが直面する問題

私は一人目の子が3歳のときにWebライターとして活動を始めましたが、まだ保育園に預けていなかったので、家で子どもの世話をしながら執筆をしている状態でした。
収入を上げるためには案件をこなして実績を作らなければなりませんが、当然思い通りにはいかないことばかり。ここでは子育て中のWebライターがつまずきやすいポイントを紹介します。
仕事時間の確保
在宅なら子どもを遊ばせながら仕事ができる!と思われるかもしれませんが、実際は仕事をしながら子どもの遊び相手をするのはほぼ無理です。「ちょっとだけお仕事させてね~」と子どもにお願いしてパソコンを開いても、数分後には飽きてしまい騒ぎ出す。集中力が続きません。
子どもが一人目だけだった時期はそれでもお昼寝中の2時間で何とか作業ができたのですが、二人目が生まれてからはおむつ替え、授乳、離乳食も加わり、まとまった時間を確保できなくなりました。
とはいえ仕事には締め切りがあるし、何とか時間を捻出して作業するしかありません。今は上の子(4歳)が保育園に行っている間に下の子(0歳)の相手をしながら執筆しているので、しばしば中断しつつ細切れ時間で仕事を進めています。
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家事とのバランス
仕事と育児の合間に、家事もこなさなくてはなりません。納期が迫っているのに家事に時間を取られて仕事が進まなかったり、執筆に集中しすぎて家事が疎かになってしまうこともあります。
在宅で仕事をしていると、積み上げられた洗濯物の山や、おもちゃで散らかった部屋が目について片づけたい衝動に駆られます。しかし家事をきちんとやろうとすると、締め切りに間に合わない。
理想通りにいかないのが現実なので、多少は目をつむって手抜きをすることも必要でしょう。
気力と体力を削られる
赤ちゃんの夜泣きで何度も起こされて眠い状態では、仕事に対するモチベーションも下がりがちです。また、おしゃべりができるようになった子は「ママ見て!」「ママ抱っこ!」「ママおしっこ!」「ママおなかすいた!」etc…とにかく要求が多い。
パソコンの画面ばかり見ているママの気を引きたくて、わざと悪さをすることも…。子どもの要望に応えながら必死になって仕事をしているうちに、気力体力を消耗していきます。
寝不足とイライラで免疫力が下がっているのか、上の子が保育園からもらってきた風邪が毎回私にもうつってしまい結構きついです。
時給換算にすると効率が悪い
Webライターの案件は文字単価〇円という報酬設定が多く、例えば文字単価1円の案件で3000文字の記事を書くと3000円の収入になります。ただし初心者ライターだと文字単価0.1円など報酬が低い案件しか受けることができず、がんばっても収入が伸びないケースもあるでしょう。
私もWebライターを始めたばかりのころは慣れない執筆作業に時間がかかり、時給10円とか20円のレベルでした。本業で働いていたパートの収入が時給900円だったので、正直Webライターの時給換算が低すぎて早々にやめようかと思ったほどです…。
Webライターは実績を積めば高単価の案件が狙えるので、初めは文字単価が低くてもあきらめずにコツコツスキルを磨いていきましょう。
子育てしながらWebライターの仕事をするためのポイント

育児をしながら限られた時間で仕事をこなすには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。続いては、子育てとWebライターを両立させるための心構えについて確認していきましょう。
時間を犠牲にする覚悟を持つ
在宅ワークは時間を自由に使えるというイメージを持たれがちですが、子どものお世話に家事に仕事に…とフル稼働していると、自分の時間はほとんどありません。
グズる子どもの相手をしながらバタバタと家事を終わらせ、子どもがお昼寝している時間は休む間もなく仕事。子どもが小さいうちは自由に使える時間はあまりないものと覚悟しておきましょう。
子どもに手がかからなくなってくれば、もう少し余裕が出てくると思います。
最初からハードルを上げない
先輩Webライターさんのブログや書籍を拝見すると、「月30万円稼いでいます!」とか「文字単価2円でお仕事を受けています!」といった内容が書いてあったりしますが、それは経験と実績を積んだからこその結果。
初心者がいきなり高単価の案件を受注するのはハードルが高いです。文字単価1円以下の案件からコツコツ積み上げていると、理想とのギャップがありすぎて挫折しそうになりますが、継続すれば文字単価の高い案件にチャレンジできるようになるでしょう。
目標を持つことも大切ですが、子育て中は仕事に割ける時間が限られてくるので、あまり追い込まずに自分のペースで地道にステップアップしていきましょう。
納期は余裕を持って
小さな子は急に体調を崩します。我が家も上の子が月2回のペースで保育園から風邪をもらってきて、月の半分以上お休み…なんてことが日常茶飯事。さらに下の子にうつると、そのたびに病院通いです。
そんな状況で納期の短い案件や、文字数が極端に多い記事の執筆を受けてしまうと、とても手に負えません。納期に遅れてはクライアントの信頼を失ってしまうため、確実に間に合うように段取りを組む必要があります。
小さい子がいる場合は急なトラブルで仕事がストップすることも念頭に入れて、無理のないスケジュールで仕事を受けましょう。
クライアントとの信頼関係を築く
継続して案件を獲得するには記事の質を上げてクライアントから評価されることが重要ですが、日頃からコミュニケーションを取ることもポイントです。
子育て中であることをクライアントに伝えておくと、子どもの体調不良などで締め切りに間に合わなそうな場合に納期を伸ばしてもらえることもあります。
私は2人目の妊娠中につわりで2か月、出産後に2か月ライティングできない時期がありましたが、クライアントからご理解をいただいてその後も継続して仕事を受けることができました。
短時間で作業できる案件を選ぶ
子育て中でまとまった時間が確保できない場合は、すきま時間で作業できる案件を探してみるのもおすすめです。文字数が1000文字以下の記事をコツコツ書いても良いですし、記事の見出し構成やタイトルを作成する仕事も短時間で完了できます。
記事の執筆に加えて画像選定の作業がある案件は画像選びに時間がかかるため、受けないようにするのも1つの方法です。
仕事は思うように進まないものと割り切る
仕事に集中したくても、子どもの機嫌が悪かったりして思い通りに進まないのが当たり前。少しでも時間ができたら調べ物だけ先に済ませておくとか、思いついたことは忘れないうちにスマホのメモアプリに記録しておくとか、自分なりに工夫して仕事の効率を上げていきましょう。
疲れるとミスが多くなったり子どもに優しくできなかったりして自己嫌悪に陥る…なんてこともあるので、そんなときは一旦パソコンから離れてリフレッシュするのも大切です。
未経験者がWebライターのスキルを学ぶ方法

未経験からWebライターになりたい場合、講座などで基礎を学ぶ方法と、独学でスキルを身につける方法があります。これからWebライターを目指す人は、どちらが自分に合っているか調べてみましょう。
Webライター講座で学ぶ
Webライターになるための講座は色々な種類があります。自分のタイムスケジュールや予算に応じて選ぶと良いでしょう。
スクールに通う
Webライター養成スクールに通えば、同じWebライターを目指す仲間と一緒にライティングの基本やサイト制作の技術、アフィリエイトなどを学べます。受講料金は比較的高い傾向にあるでしょう。
さらに会場まで行く必要があるので、近隣にスクールがない場合は別の方法を考えなければなりません。
オンライン講座を受講する
オンライン講座なら、自宅にネット環境さえあれば手軽に受講できます。スクールに通うよりも料金は安く、交通費もかからないというメリットがあります。
オンラインでも対面で講義の時間が決まっているものは時間が合わないと受けられませんが、収録映像による講座なら自分の都合に合わせて好きな時間に受講できるでしょう。
通信教育を受ける
通信教育も自宅で学習できるので、子育てや家事の合間に自分のぺースで進められます。ライティングしたものを添削してもらえるサービスもありますが、基本は自習形式のため、やる気が起きないと挫折しやすいというデメリットもあります。
独学で学ぶ
独学ならお金をかけずにWebライターになれます。私はWebライターの知識ゼロからスタートしましたが、クラウドワークスで仕事を受けながらライティングのスキルを伸ばしていきました。
本などを読んで知識だけ詰め込むよりも、実際に案件を受けてみた方が早く成長できると思ったからです。初めのころは細かい執筆ルールに翻弄されてたった1,000文字の記事を書くのに何時間もかかったり、がんばって納品した記事が修正依頼で戻ってきたりすることも多数。
でも、納品後にクライアントからフィードバックをしてもらうことで、徐々に記事の質を上げることができました。今では、記事のエビデンスがしっかりしていて修正点も少ないと高評価をいただいています。
最初は分からないことだらけで調べもの一つするにも時間がかかってしまいますが、稼ぎたいという強い意志があれば続けられるでしょう。
子育て中でもWebライターの仕事はできる!

子育て中に在宅ワークをする場合、まとまった時間が取れなかったり仕事が思うように進まなかったりして、心が折れそうになることもあるでしょう。
しかし、自分なりに工夫して仕事と家事・育児を両立できれば、家にいながら稼げるチャンスがあります。子どもが成長すれば仕事に集中できる時間も増えてくるので、今は大変でも諦めず積極的に案件を受けてライティングスキルを磨いていきましょう。