ほうじ茶の効果!美容や健康に良いって本当? 

テーブルに置かれたほうじ茶の入った湯呑 健康

忙しい毎日を送る中で、つい自分の健康や心のケアを後回しにしてしまっていませんか?そんなあなたに、ほっと一息つきながら心も体も整う「ほうじ茶」の魅力をご紹介します。

普段何気なく飲んでいるほうじ茶には、リラックス効果や美肌、ダイエットのサポートまで、さまざまな働きが期待できます。でも、「具体的にどんな成分が入っていて、どう体にいいの?」「カフェインや胃への影響は?」「子どもや妊婦さんでも飲めるの?」など、気になることも多いはず。

本記事では、ほうじ茶の効果的な飲み方や嬉しい健康効果、選び方まで、毎日の生活に無理なく取り入れられるコツを分かりやすくまとめました。

ほうじ茶とはどんなお茶?

湯呑みに淹れられたほうじ茶

ほうじ茶は、食後やリラックスタイムにぴったりのお茶として、多くの人に親しまれているお茶のひとつです。香ばしい風味と優しい味わいが特徴で、子どもから大人まで幅広く楽しまれています。炒った茶葉から作られるので、ほかのお茶と比べて香りが豊かです。

ほうじ茶に含まれる主な成分

ほうじ茶には、ポリフェノールやカテキン、カフェインなどが含まれています。特に、アミノ酸の一種でお茶の甘みに関わるテアニンという成分や、お茶を炒ることで生まれる独特の香ばしさには、精神を落ち着かせる効果があると言われています。

ほうじ茶のカフェイン量

ほうじ茶は、コーヒーや紅茶と比べてカフェインの含有量が少ないことで知られています。日常的によく飲まれている飲み物のカフェイン量を比較してみましょう。

飲み物の種類カフェイン量(100mlあたり)
玉露160mg
コーヒー60mg
紅茶30mg
緑茶(煎茶)20mg
ほうじ茶20mg
ウーロン茶20mg
玄米茶10mg
麦茶0mg

ほうじ茶はカフェインが少ないというイメージを持たれていますが、意外にも緑茶(煎茶)とカフェイン含有量は同じくらいです。麦茶のようにまったくカフェインゼロというわけではないので、カフェインが気になる方は飲みすぎに注意しましょう。

ほうじ茶に期待できる効果

白い湯呑茶碗に入ったほうじ茶

ほうじ茶には、身体や心に嬉しい効果がいくつもあります。日常のちょっとしたリラックスタイムに取り入れることで、健康や美容、そして気分まで穏やかになれるお茶として親しまれています。ここでは、ほうじ茶ならではの効果について順番に見ていきましょう。

抗酸化作用

ほうじ茶の苦みや渋味のもとになるカテキンには、抗酸化作用があります。抗酸化作用とは体内の活性酸素を除去する働きを指し、老化の防止に役立つと言われています。健康を意識している方は、内側からのサポートとしてほうじ茶を飲む習慣を続けてみてはいかがでしょうか。

ダイエットのサポート

ほうじ茶は100mlあたり0kcalでカロリーがほとんどないため、ダイエット中におすすめのお茶です。食事中や間食のときに取り入れると、香ばしい香りとすっきりした味で満足感を得やすいでしょう。また、ほうじ茶に含まれるカフェインとカテキンには、脂肪燃焼効果が期待できると言われています。

免疫力アップ

毎日の健康を守るために欠かせないのが免疫力です。ほうじ茶に含まれるカテキンには、体の免疫機能を整える役割があります。風邪が流行る季節や体調を崩しやすい時期に、ほうじ茶を飲んで免疫力の維持を心がけてみてください。

美肌効果

ほうじ茶に期待できる嬉しい効果の一つが美肌です。肌は活性酸素の働きによって酸化し、シワやシミができるなどの老化現象が進みます。ほうじ茶には抗酸化作用を持つカテキンが含まれているため、美容を意識している方におすすめです。

口臭対策

ほうじ茶には、気になる口臭を抑える効果も期待できます。口臭の主な原因は、歯周病菌や舌苔(ぜったい)などの口内の汚れです。ほうじ茶に含まれるカテキンは、抗菌作用によって口内における最近の増殖を防ぐため、口臭ケアに効果的です。

食後や口の中が乾きやすいタイミングでほうじ茶を飲むと、さっぱりとした気分になれるでしょう。ペットボトルや水筒でほうじ茶を持ち歩けば、外出先や仕事の合間でも手軽に飲めます。

冷え対策

カフェインやタンニンには体を冷やす作用がありますが、ほうじ茶はコーヒーに比べてカフェインやタンニンの量が少なく、飲んでも体が冷えにくいと言われています。寒い時期などで血行が悪いと感じたときは、温かいほうじ茶を飲むことで体が温まり、血行の改善が期待できるでしょう。

夏場もエアコンの冷気で体が冷えやすいため、冷たいほうじ茶よりもホットのほうじ茶を飲むのがおすすめです。

リラックス効果

ほうじ茶は、ほっと一息つきたいときにぴったりの飲み物です。焙煎されて生まれる香ばしさには、気持ちを落ち着かせるリラックス効果があります。

温かい湯気と優しい香りに包まれると、心も自然とほぐれていくでしょう。ストレスが溜まってきたと感じたら、ほうじ茶とともに安らぎの時間を過ごしてみてください。

アレルギー抑制作用

ほうじ茶に含まれるカテキンは、アレルギーの抑制作用を持つことで注目を集めています。カテキンがアレルギー症状の原因となるヒスタミンの放出を抑え、症状の緩和に役立つという研究結果が報告されています。

ほうじ茶の効果的な飲み方とタイミング

グラスに入ったほうじ茶

ほうじ茶は香ばしさと優しい香りが特徴で、毎日の暮らしに取り入れやすいお茶です。健康やリラックス面での嬉しい効果も期待されていますが、その摂り方やタイミングによって、得られるメリットにも違いが出てきます。

ここではほうじ茶を楽しみながら、より効果的に取り入れるコツやおすすめのシーンについてご紹介します。飲み方やタイミングを工夫して、自分にぴったりのほうじ茶習慣を見つけてみてください。

一日にどれくらい飲むのがおすすめ?

ほうじ茶は苦味が少なく日常的に楽しめるお茶ですが、1日に2〜3杯を目安に飲むのがちょうど良いでしょう。カフェイン量が少なめとはいえ、飲みすぎると夜に眠れなくなったり、お腹が緩くなったりすることがあります。

体質によっては、少しのカフェインでも敏感に反応する方もいます。適度な杯数を意識して飲むようにしましょう。

食後・寝る前などタイミング別の効果

ほうじ茶は食後に飲むと、油分を洗い流してお口の中がさっぱりするのでとてもおすすめです。くせの少ない味で、和食だけでなく洋食や中華にもよく合います。

また、一息つきたいときに飲む場合は、温かいほうじ茶がおすすめです。体が温まってリラックスしやすく、香ばしい香りでほっと一息つけるでしょう。

ほうじ茶はコーヒーよりカフェインが少なめとはいえ、100mlあたり20mgのカフェインを含んでいます。寝る直前に飲むと眠れなくなる可能性があるため、カフェインが気になる方は日中に飲むと良いでしょう。

水出しほうじ茶と温かいほうじ茶の違い

水出しほうじ茶は、冷たい水でじっくり抽出することで、さらにまろやかでクリアな味わいになります。香りも穏やかで、夏場の水分補給やリフレッシュしたいときにぴったりです。

一方、温かいほうじ茶は香ばしさがより引き立ち、体がぽかぽか温まるでしょう。冬のほっとしたいときにはこちらがおすすめです。抽出温度によって味わいが変わるので、季節や気分で使い分けてみてください。

相性の良い食べ物・NGな組み合わせ

ほうじ茶は和菓子やおせんべいはもちろん、チーズやナッツ、サンドイッチなど洋風の食べ物ともよく合います。香ばしさが、食べ物の味を引き立ててくれるでしょう。

逆に、極端に濃い味の料理や刺激の強いスパイス料理とは、風味が負けてしまいおすすめできません。また、薬を飲むときには、カフェインや成分の相性によっては控えめにした方が良い場合もあります。

こんな人におすすめ!ほうじ茶で健康生活

柄物の茶碗に入ったほうじ茶

ほうじ茶は、幅広い年代の方におすすめできるお茶です。コーヒーや紅茶に比べてカフェイン量が少なくクセがないため、子供から高齢者まで親しみやすいでしょう。

また、胃への刺激が少ないので、日常の水分補給や食事時のお茶としてもぴったりです。リラックスしたい方や、毎日の健康習慣に取り入れたい方にも嬉しい効果が期待できます。家族みんなで気軽に楽しめる健康生活の一部として、ほうじ茶をぜひ試してみてください。

子どもや妊婦さんでも飲める?

茶葉が焙煎されていることで苦味や渋味が少なく、子どもでも飲みやすいお茶として、保育園などで提供されている事例もあります。子どもでも飲めますが、カフェインがゼロではないため、1日1〜2杯くらいを目安にすると良いでしょう。

妊婦さんのカフェイン摂取量については様々な見解がありますが、英国食品基準庁(FSA)によると1日あたり200mgまでが望ましいとされています。ほうじ茶に含まれるカフェイン量は100mlあたり20mgなので、計算上は1日1リットルまで飲めることになります。

ただし、カフェインの感受性は人によって大きく違うため、妊娠中ははあまりたくさん飲みすぎないように気をつけましょう。

高齢者に嬉しいポイント

コーヒーに比べてカフェインが少なく苦味も控えめなほうじ茶は、高齢者にとっても飲みやすいお茶です。カテキンの抗酸化作用や、温かいお茶を飲むことによる血行促進作用は、高齢者の健康な生活をサポートしてくれるでしょう。

また、ほうじ茶は玉露や抹茶に比べてカリウムの含有量が少なく、腎臓の機能が低下していてカリウムの摂取制限が必要な方でも飲みやすいと言われています。

ビジネスパーソンや学生へのおすすめ理由

ビジネスパーソンや学生の方々にも、ほうじ茶は強い味方です。少なめですがカフェインが含まれているので、頭をすっきりさせたいときや集中したい時に飲むと良いでしょう。

仕事や勉強の合間に一服すれば、リラックス効果も期待できます。さらに、香りが柔らかいので、休憩室でもデスクでも手軽に楽しめます。気分転換やリフレッシュタイムに、ほうじ茶をマイボトルに入れて持ち歩いてみてはいかがでしょうか。

ほうじ茶の注意点も知っておこう

急須から淹れたほうじ茶

ほうじ茶は香ばしい香りや飲みやすさが魅力ですが、習慣にするなら注意点も知っておきたいですね。健康によいといわれる反面、飲み過ぎや成分によっては体調への影響が心配されることもあります。

自分のライフスタイルや体質に合わせて、おいしく安心して楽しむための知識を持っておきましょう。

摂取しすぎによる懸念

ほうじ茶はカフェインが少なめですが、全くゼロというわけではありません。コップ1杯(200ml)で40mg、ペットボトル1本(500ml)で100mgと、ほうじ茶をたくさん飲むほどカフェインの摂取量が多くなります。

米国食品医薬品局(FDA)が示す基準によると、健康な成人のカフェイン摂取量は1日あたり400mgまでが目安とされています。特にカフェインに敏感な方は、ほうじ茶を多く飲むことでカフェインの影響を受けやすくなるため、注意しましょう。

また、どんなにヘルシーでも一度に大量に飲むと、体を冷やしてしまう場合があります。ほうじ茶だけを水分補給源とするのではなく、麦茶などカフェインレスの飲み物もうまく取り入れるのがおすすめです。

アレルギーと注意すべき成分

ほうじ茶自体はアレルギーを引き起こしにくいお茶ですが、人によっては体調やアレルギー体質の影響を受けることもあります。特にパックされたほうじ茶の場合、一部の添加物や保存料が含まれているものもあるので、成分表示をチェックしてみましょう。

また、農薬などの問題を気にされる方は、できるだけ無農薬やオーガニックの商品を選ぶのがおすすめです。心配な場合は、購入前に原材料や製造方法を確認してみてください。

ほうじ茶の選び方や保存方法のポイント

ほうじ茶の茶葉を急須に淹れようとしている様子

毎日の生活で気軽に楽しめるほうじ茶ですが、よりおいしく飲むには選び方や保存方法にもこだわってみましょう。おいしいほうじ茶を手に入れたら、香り高く新鮮な味わいを長くキープしたいですよね。

ちょっとしたポイントをおさえておけば、おうちでも本格的なほうじ茶タイムを楽しめるでしょう。ほうじ茶をよりおいしく飲むためのヒントを紹介します。

新鮮でおいしいほうじ茶の選び方

ほうじ茶は焙煎したてほど、香りが豊かで風味も良くなります。できれば、焙煎日や賞味期限が明確に記載されている商品を選んでみてください。また、茶葉そのものの色が鮮やかで、パラリと乾燥しているものがベストです。

大量生産された安価なものより、専門店や地元のお茶屋さんで選ぶと、いつもとは違った味わいを楽しめるでしょう。迷ったときは好みの香りや用途をお店の方に相談してみるのも一つの方法です。

長持ちさせるための保存テクニック

ほうじ茶を買ったら、できるだけ長く香りと風味を楽しみたいと思いませんか?ポイントは「空気・湿気・光」を避けることです。未開封のものは高温多湿を避けて保存し、開封後は密閉容器に入れて冷暗所で保管しましょう。

冷蔵庫で保存する場合は、他の食品の香りが移らないように注意してください。お茶は湿気を吸いやすいので、なるべく早めに飲みきることを意識しましょう。

ほうじ茶の魅力はたくさん!毎日のリラックスタイムに飲んでみませんか?

緑色の湯飲みに入ったほうじ茶

ほうじ茶にはリラックス効果や抗酸化作用など、日々の生活を豊かにする多くのメリットが備わっています。独特の香ばしい香りが魅力のほうじ茶は、ダイエットや美肌、口臭対策など、さまざまな目的にぴったりのお茶と言えるでしょう。

適切な選び方や保存方法を実践すれば、ほうじ茶の味や香りを長くキープできます。ぜひご自身のライフスタイルに合わせて、お気に入りの飲み方を見つけてみてください。

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